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大規模開発ならショッピングセンターや病院、学校なんかあるんだし、なんと言っても子どもを育てるには自然に恵まれてるところのほうがいいよ。環境と利便性、どちらを取るかってことなのかな」「でも、マンションだって大規模なものは公園や緑地を持っていたり、環境だって選べるわけでしょ。それに、マンションのほうが住み替えもしやすいし、転勤なんかのときには賃貸にまわすこともできるのよ」「なんだ、Y子さんけっこう知ってるじゃない」大手デベロッパーが中心になって小さな町の人□が収まるほどの住宅地が盛んにつくられた時期があったが、最近は下火。  「マンションを買う人の話を、ただうらやましいって指をくわえて聞いてたわけじゃありませんよ。いずれ、Y太の成長に合わせて自分たちも、と思っていたから、情報を集めておいたのよ」Y子さんは同僚や社宅の人がマンションや戸建てを買う、という話を聞くのが好きでした。
もちろん、うらやましいとは思っていましたが、買う前から買った当初にかけてはウキウキしていた人が、しばらくするとたいてい眉をひそめて「じつは困っちゃったのよ」というのも見ていました。  マンション育ちのY子さんは、T史さんの戸建ての実家に漠然としたあこがれがありました。

でも、戸建てはメンテナンスのすべてを自分で管理しなくてはならないので、思いのほか大変、ということも分かってきました。 台風のときに物が飛ばないようにしたり、庭があれば小さくても草取りや垣根の植木の手入れもしなくてはならないし、家のまわりの掃除や近所のゴミ当番、そして隣組のような班組織……。
いずれは職場復帰を考えているY子さんにとって、仕事と育児、家事、それに家のメンテナンスまで目配り気配りをするのは、かなりの重荷に感じられました。  一方、マンションは、上階の音がうるさいとか、結露がひどい、という話を聞きます。
ちょっと気になるのは、管理が楽なはずなのに、管理会社と住民の関係や管理組合の運営が問題になっていることが多い、という記事を目にしたこと。 けれど、ある程度の規模のマンションで毎日清掃業者が入り、管理員が常駐しているところなら、戸建て住宅のメンテナンスのような問題はなさそうですし、フロントサービスが充実していれば、まさにホテルライクでおしゃれな生活ができそうです。
そんな体験談のなかから、戸建てよりマンション、と決めていたポイントは、次のようなことでした。 「1立地条件……駅前や街の中心地、郊外と選択範囲が広い、2金額……一戸建てよりマンションのほうがりーズナブル、3住み替え……一戸建てよりはるかに再販性が高く、賃貸にまわすことも可能、4居住面積……家族の人数に見合った広さ、間取りを選びやすい、5設備……新しい設備が備わっている、6セキュリティ……ワンーキーで十分なセキュリティを得られる、7メンテナンス……管理会社が担当するのでラク、8イメージ……おしゃれで都会的なイメージ(近所づきあいのわずらわしさがない)。とは言っても、人の話から想像してるだけだから、分からないことや勘違いもあると思うのよ。とにかく慎重に選ばなきゃいけないってことだけは確かだけどね」買う前にいろいろチェックしたはずでも不満や問題が出てくる、というのは、買い物に慎重なY子さんにとってはどうも納得がいかない気がしています。
不満を言っている人たちは、「どこかでチェックが甘かったのでは」と思ってしまいますが、逆に自分たちがそうならないように、元手をかけずに貴重なナマの情報を集めていたのでした。 マンションと戸建て住宅のいちばんの差は、きちんとした維持管理ができるかどうか、という点でしょう。
 マンションの場合は、毎月、修繕積立金というものがあり、外壁塗装をはじめとした大規模修繕への積み立てをしていきます。 また、毎月の管理費によって、清掃業者による共用部分の掃除が毎日行われたり、マンションの規模によって、定期的なエレベーター点検、水道の受水槽点検などが義務づけられている場合があります。
 戸建ての場合は、外まわりの掃除はもちろん、将来的な屋根や外装の点検補修などはすべて自己責任です。 築5年ほど経って「そろそろ外壁の塗り直しかな」と思って見積もりを取るにしても、業者の選定から自分でやらなくてはならないことが多いようです。
 また、アフターサービスを管理会社が行うマンションなら、たとえばサッシが壊れた、水道の混合栓のお湯が出ないなどの日常的なトラブルの場合も、管理人あるいは管理会社に連絡すれば、担当の業者が来てくれますが、戸建て(とくに建て売り)の場合は建築業者や販売業者に連絡しても「ウチは建てただけですから、メンテナンスの依頼先はご自分で探してください」と言われてしまうことも多いのです。  建物の寿命を延ばすために、メンテナンスは欠かせません。
それがしやすいかどうかは戸建てよりもマンションに軍配が上がりそうです。 では、ほかの点はどうでしょうか。

マンションには管理組合があります。 詳しくはあとで解説しますが、これはマンションという船が進む方向を決める船頭にあたります。
 管理組合には理事会があり、住民が持ちまわりで1年ごとに理事の任につきます。 理事会の人数が少ないと声の大きい人に引っ張られ、多すぎると意見がまとまらない、という難点があります。
 また、戸建ては「自分の財産」という意識がはっきりしていますが、マンションの共有部分は「共有財産」といラ意識を保持しにくく、住民の代表である管理組合と管理会社の力関係、あるいは住民と理事会の意識のギャップが問題になってくることもよく見られます。  たとえば、ケーブルテレビを入れるかどうかという場合、戸建てなら家族で話し合ってすぐ決められますが、マンションの場合は年1回の総会、緊急を要する問題は臨時総会で多数決を採らないと物事が進まない、というわずらわしさがあります。
住み替えと再販性 将来的な家族の人数の変化、職場の変更などを考挺に入れると、戸建て住宅よりもマンションのほうがはるかに再販性が高いとされています。 確かに、あまりに個性的な注文住宅は再販性という点では期待できません。
 以前は、中古住宅は建物の価値がほとんどなく土地だけの値段になる、というのが常識とされていました。 しかし、住宅の性能保証がなされるようになってから、中古住宅といえども、きちんとしたメンテナンスをしているものに対しては、耐久性や耐震性などの面からきちんとした評価を与える、といケ方向に変わってきています。
 けれど、駅前など立地条件に恵まれたマンションなどの再販性は依然として高く、再販しなくても賃貸にまわす、という可能性も十分持ち合わせています。 また、部屋の向き、リフォームのしやすさなども再販性を左右する条件に数えられます。

 これからマンションを買おう、というところで将来の転売についてどこまで考慮するかはユーザーごとの判断ですが、マンションを選ぶ条件のひとつであることは覚えておいてよいでしょう。  広告などにうたわれている最新の設備がすべて標準装備とは限りません。
戸建ての注文住宅と違って、壁紙の色から設備選びまで、自分で調べる手間はずいぶん省けます。

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